フッ素塗料の外壁塗装相場は?特徴とメリット・デメリットを解説
2021.07.31 (Sat) 更新
外壁塗装をする際に耐久性が高くメンテナンス回数が少なくすむ「フッ素塗料」を検討している方も多いのでは?
品質が高いフッ素塗料を使うと様々なメリットを受けられます。しかし何より気になるのはフッ素塗料で外壁塗装した際の費用ではないでしょうか?
ここではフッ素塗料で「外壁塗装する際の相場」「特徴」「メリット・デメリット」についてご紹介します。
目次
フッ素塗料とは?
外壁塗料の中で耐久性・耐用年数ともに高いとされているのがフッ素塗料です。
六本木ヒルズやスカイツリーなどの有名な建築物の保護材にも採用されており、塗膜を強く保ち汚れが付きにくい特徴を持っています。
ウレタンやシリコン塗料よりも紫外線に強く、塗った後は光沢感があり美しい仕上がりに。
他の塗料よりも高価ではありますが、外壁塗料の中で性能が非常に高いとされています。
外壁塗装でフッ素加工する場合の相場はどのくらい?
フッ素塗料を使い外壁塗装を行うと決めた際に、一番気になるのが「費用」ではないでしょうか。
フッ素塗料はグレードが高い塗料であるため、高額であるというイメージが強いといえるでしょう。
ここでは外壁塗装でフッ素加工する場合の相場についてご紹介します。
坪数 | 相場価格 |
---|---|
25坪/82㎡ | 393,600円 |
30坪/99㎡ | 475,200円 |
35坪/151㎡ | 724,800円 |
40坪/163㎡ | 782,400円 |
45坪/173㎡ | 830,400円 |
フッ素塗料の単価は「3,800円~4,800円/㎡」となっています。
一般住宅よりも商業施設で使われている塗料であるため、単価は高めの設定です。
まだまだ一般家庭用向けとは言えませんが、今後メーカーから一般家庭用のフッ素塗料が格安で作られる可能性は十分にあり得るのではないでしょうか。
フッ素塗料のメリット
塗料の中でもグレードがトップクラスであるフッ素塗料。
性能が高いとされていますが、ウレタンや・シリコンなどの一般的な塗料と比べてどのような特徴があるのでしょうか。
ここではフッ素塗料のメリットについてご紹介します。
塗料の寿命が長い
フッ素塗料のメリットの一つとして耐用年数が高いことが挙げられます。
家庭用で使われている塗料にはさまざまな種類があります。
塗料のグレード | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 5~8年 |
ウレタン塗料 | 8~10年 |
シリコン塗料 | 10~15年 |
ラジカル塗料 | 12~16年 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
ハイブリッド断熱塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~25年 |
上記でご紹介した耐用年数とは「問題が起きなければ年数分は保護してくれる」という目安の期間です。
外部からの影響によって耐用年数が短くなる可能性があることを覚えておきましょう。
屋外からのダメージを防ぐ耐侯性能
紫外線や雨水などから外壁や屋根を守ってくれる重要な要素の一つが耐侯性です。
家の外壁塗装は外部からの障害にさらされています。
フッ素塗料は耐侯性が特に高く色あせなどもしにくいため、塗料に含まれる顔料が粉になる「チョーキング現象」を防いでくれる役割を持ちます。
汚れが落ちやすい親水性
フッ素塗料は親水性が高く、汚れが付着しにくい性質を持っています。
家の外壁は鳥のフンなどの汚染物質で汚れるケースが非常に多いですが、フッ素塗料は親水性塗膜があるため汚れと塗膜の間に雨水が入り込み汚れを洗い流してくれます。
防カビ性・防藻性
建物を劣化させ美観を損なう原因が藻やカビです。
フッ素塗料は日当たりが良くない場所や、湿度の高い日に繁殖しやすい「藻」「カビ」を防ぐ役割を持っています。
完全に防いでくれるわけではありませんが、他の一般的な塗料と比べて防カビ性・防藻性は高いため藻やカビに悩まされる心配は少ないといえるでしょう。
メンテナンス回数が少ない
塗料の耐用年数が長いと塗装工事の回数を減らせるため、外壁塗装工事の費用を抑えられます。
外壁塗装の費用は坪数にもよりますが、数十万円~数百万円ほど必要になるケースがほとんどです。
家の寿命は一般的に40年とされています。
フッ素塗料の耐用年数は15年~20年であるため、合計約2回の工事で外壁塗装のメンテナンスが済みます。
例えばシリコン塗料の耐用年数は10年~12年とされているため、家の寿命40年に対して合計約4回の工事が必要です。
一回の塗装工事費用はシリコン塗料の方が安いですが、長期的な目で見るとフッ素塗料の方がお得になるのが分かります。
外観の美しさを保てる
フッ素は耐摩耗性を持っているため、美しい艶と光沢感の仕上がりとなる塗料です。
フッ素塗料の光沢力は非常に優秀で、光沢が20年で10%程度しか減少しないといわれています。
フッ素塗料のデメリットとは
フッ素は非常に優れた塗料ですが、メリットばかりではありません。
ここではフッ素塗料のデメリットについてご紹介します。
費用が高めに設定されている
フッ素塗料はさまざまな塗料の中でも、単価相場が高めに設定されています。
塗料の中でも頻繁に使用される機会が多い「ウレタン塗料」「シリコン塗装」から比べると、1.5倍~2倍くらいの価格です。
そのため「金銭的な余裕がない」という方には、あまり向いていない塗料といえるでしょう。
ひび割れしやすい箇所とは相性が良くない
モルタル壁のようなひび割れが起きやすい外壁には、弾力性がある弾性塗料を使うのが一般的です。
弾性塗料はゴムのように伸縮性が高く、ひび割れが起きても伸縮するため割れにくい特徴があります。
もし割れたとしても塗料自体が伸びて割れ目をカバーしてくれるため、防水性が弱くなることもありません。
しかしフッ素塗料は「塗膜が固く、弾力性がない」という特徴を持っています。
そのためモルタル壁のような弾性塗料を使用した壁とは相性が良くありません。
屋根に使うと耐用年数が短め
屋根は外壁塗装よりも強い紫外線にさらされ続けているため、劣化スピードが外壁塗装と比べて非常に早い箇所です。
屋根用のフッ素塗料もありますが、外壁用の塗料と比較すると耐用年数が低くなってしまいます。
外壁塗装で20年持つところが、屋根用の場合は15年ほどしか持たないことも。
外壁塗装と屋根塗装は別々に行うよりも同時に行った方が、足場代や施工費も1度で済むためお得です。
フッ素塗料は樹脂の割合によって品質が変わることがあるため、外壁と屋根の耐用年数を揃えるために外壁塗装業者とよく相談して決めるようにしましょう。
フッ素塗料とその他の塗料との違い
フッ素は他の塗料と比べると耐用年数や単価が高いとされています。
では他の塗料と比べてどのくらいの差があるのでしょうか。
ここではフッ素塗料とその他の塗料の耐用年数と単価についてご紹介します。
塗料の種類 | 単価 | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1,000円~1,800円 | 5~8年 |
ウレタン塗料 | 1,700円~2,500円 | 8~10年 |
シリコン塗料 | 2,300円~3,500円 | 10~15年 |
ラジカル塗料 | 2,200円~4,000円 | 12~16年 |
フッ素塗料 | 3,800円~4,800円 | 15~20年 |
フッ素塗料は単価が最も高く設定されていますが、耐用年数が長くメンテナンス回数も少ないためコスト面で優れているといえます。
家を売却せずにずっと住み続ける予定がある方は、長期的に見るとフッ素塗料がおすすめです。
一方で家の売却を予定していて売却前に外壁塗装のメンテナンスをしようと考えている方は、アクリル・ウレタン・シリコン塗料を選んだ方が良いでしょう。
フッ素塗装の実績がある会社を選ぶ
外壁塗装の塗料で主流となっているのは「シリコン塗料」です。
一方でフッ素加工を施行する世帯はシリコン塗料と比べて低い傾向にあります。
そのためフッ素塗装を施行してもらう場合は、塗装実績が豊富にある外壁塗装業者を選ぶのがおすすめです。
「塗り替え一番屋」では名古屋市内で外壁塗装・屋根塗装が3,800件以上と豊富な実績があります。
フッ素塗装をどの外装塗装業者に依頼すればよいのかお悩みの名古屋在住の方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。
まとめ
外壁塗装は塗料の種類によって耐用年数・価格に大きな差が生まれます。
また価格が安くても耐用年数が短いという場合や、耐用年数が長いけれど価格は高いということがあります。
どちらを選べば良いかを判断するためには、外壁塗装業者と相談しながら決めるのが一番良いといえるでしょう。
「塗り替え一番屋」は相談・診断・見積もりは全て無料で行っています。
外壁塗装をフッ素塗料で依頼したいけれど自分に合っているのか悩んでいる方は、ぜひご連絡ください。