外壁塗装のひび割れ発見!まず確認すべき事と費用相場を解説
2021.11.25 (Thu) 更新
「我が家の外壁にひび割れができていた!」「まだ目立たないけど、このひび割れは対処したほうがよいのかな」
マイホームにひび割れを見つけた際は、こうして悩んでしまう方も多くいらっしゃるでしょう。
外壁に起きたひび割れには、早急に対処の必要なものと、そうでないものに分けられます。
この記事では、外壁塗装に起こるひび割れをなぜ放置してはいけないのか・ひび割れの種類・業者に依頼した際の流れなどについてご紹介します。
目次
外壁塗装にひび割れが!まず確認すべきこと
外壁にひび割れを確認したら、まずはひび割れの幅を確認しましょう。
ひび割れには早急な対処が必要なものと、様子見していてよいものがあります。
幅が0.3mm以下のひび割れは「ヘアークラック」といい、緊急性はありません。
気になるようなら市販の補修材を使用して埋めてもよいですが、基本的に様子見で問題ないひび割れです。
ただし0.3mmを超すひび割れ、とくに幅1mmを超えている場合は早急に対応する必要があります。
専門の業者に家診断や外壁塗装をしてもらい、相見積もりをとって施工依頼をしましょう。
外壁のひび割れ補修の費用相場
外壁に起きたひび割れの補修費用は、1~10万円程度を目安として見ておきましょう。
ひび割れの規模・種類・深刻度・長さといったさまざまな要素が加わるため、かかる費用もケースバイケースです。
またひび割れが真っすぐ入ることは稀で、大抵は曲がりくねっているため長さを計測しにくい特徴があります。
そのため見積もりも明細を出せず、優良業者であっても「ひび割れ一式」と見積もりを出す場合もある点に注意が必要です。
外壁塗装にかかる料金・日数の目安は「【外壁塗装補修】補修費用や日数・DIYできる範囲を解説」でご紹介しているため、併せてチェックしてみてください。
外壁のひび割れ放置は危険!?潜む5つのリスク
外壁に起きたひび割れは、そもそもなぜ補修しなければならないのでしょうか。
「多少見た目は悪くても気にしないから」と、補修せず放置している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ひび割れを放置するとより大規模な工事が必要となり、費用が嵩む可能性もあります。
ひび割れを放置する5つの危険性についてご紹介します。
雨水が浸水して腐食を起こす
ひび割れ部分から雨水が浸水することで、サイディングが劣化し張り替えが必要になったり、木部が腐食し建て替えが必要になったりする可能性があります。
加えて雨水が浸水してくることにより木部が湿気を吸収し、シロアリが好む環境が作られてしまう場合も。
シロアリが住みつくと家自体の耐久性が落ちてしまい、最悪の場合は家の建て替えが必要になることも想定されます。
湿気によりカビが発生し健康に影響が出る
雨水が浸水することで内部に湿気がたまり、木部にカビが発生することも多いです。
カビが生えると木材の耐久性が落ちるだけでなく、住んでいる方の健康に影響が出る場合もあります。
例えば気管支の弱い方・アレルギー体質の方に健康被害が出たり、お子さまにアレルギーが発症したりする可能性も。
健康的に安心して暮らすためにも、ひび割れ部分の補修を行うことは重要です。
雨漏りの原因になる
雨漏りというと屋根の異常を思い浮かべる方が多いかもしれません
しかし外壁内に浸水した雨水も、家の内部に溜まることで雨漏りの原因となる可能性があります。
雨漏りが起こると、パソコンやテレビを始めとした電化製品に水が垂れ、故障を引き起こすことも。
深刻な状態になる前に、補修や外壁材の張り替えといった対処をしておくのがおすすめです。
爆裂が起こる可能性がある
「爆裂」とは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、表面のモルタルやコンクリートが剥がれ落ちる現象を言います。
鉄筋が錆びる原因として、ひび割れから浸水した雨水が関係する場合も。
爆裂が起きると、外壁が剥がれた箇所から雨水が入りどんどん影響が広がります。
それだけでなく、落下したコンクリート片が通行人や家族に怪我を負わせてしまう可能性もあるでしょう。
モルタルやコンクリートを使った外壁で爆裂が起きた場合は、早急に対応するようにしましょう。
美観が損なわれる・空き巣リスクが高まる
外壁全体にひび割れが入ると、もともとあった美観が損なわれてしまいます。
通りがかった人でもわかるほどの劣化をきたしている場合「手入れされていない荒んだ家」といった印象を抱く人も多いでしょう。
また放置されている印象を受ける家の場合、防犯面も甘いと思われ、空き巣のターゲットにされてしまう可能性もあります。
「この状態だと、お客さんが来たときに気になるな」といった状態のまま放置せず、こまめに補修・手入れしておくと安心です。
外壁のひび割れは5種類に分けられる
外壁に起きたひび割れは、放置すると危険なことはご紹介した通りです。
しかし、中には様子見をしていてよいひび割れがあることも。
ここからはひび割れの5つのタイプと、その緊急性をご紹介します。
ヘアークラック
髪の毛のような細いひびである「ヘアークラック」は、経年劣化により起こることが多いタイプのひび割れです。
線路沿線の家・車の振動が起きる地域・強い雨風が直撃する家も、振動やダメージによりヘアークラックが起きやすくなります。
ヘアークラックは比較的緊急性が低く、しばらく様子見をしていても問題ありません。
ただし外壁塗装の直後に発生した場合は、施工不良が一部分に集中していたり長く広がっていたりする場合、内部異常が潜んでいる場合もあります。
そのときは業者へ連絡し、外壁診断や保障による塗りなおしをしてもらいましょう。
乾燥クラック
乾燥クラックは、モルタルを使用した外壁で起こることの多いひび割れです。
外壁材から水分が蒸発することで起こり、乾燥しきってしまえばそれ以上広がることは少ないのが特徴です。
新築で乾燥クラックが酷い場合は、外壁材が完全に乾燥する前に塗料を塗ってしまったケースが考えられます。
その場合は業者へ連絡し、耐久性に問題がないかチェックしてもらうと安心です。
保障を活用し、塗りなおしてしっかりとした耐久性のある外壁に仕上げてもらいましょう。
構造クラック
構造クラックとは、地震や地盤沈下といった大きな力が家に加わった際に起こるひび割れを言います。
ひびが深く広く、早急な対応が必要となることが多いです。
早めに業者へ連絡し、補修を行いましょう。
縁切りクラック
縁切りクラックとは、もともと塗装されていた部分とDIYで手を加えた部分といった、乾燥具合の異なる塗料が乗せられた箇所に起こるひび割れを言います。
部分的に塗装を行ったり、塗装作業中に中断が入ったりした場合に多くみられるひび割れです。
ひび割れの幅が1mmなど広くなければ、補修の緊急性は高くありません。
開口クラック
玄関・扉・窓といった開口部を開け閉めすることにより、負荷がかかり発生するひび割れを「開口クラック」と言います。
開口部から斜めにひび割れが入るのが特徴で、補修の緊急性は高いです。
それというのも、雨が降れば開口部に沿って水が流れることも多く、ひび割れした箇所に雨水が入り込みやすいため。
大がかりな修繕とならないよう、早めに補修しておくと安心です。
外壁材とひび割れの関係
「乾燥クラックはモルタルで起こりやすい」と知り、外壁材とひび割れには関係があるのだろうかと疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでモルタル・サイディング・タイル・コンクリートの4つの外壁材とひび割れについて、その関係性をご紹介します。
モルタル
モルタルは家全体の動き・振動や、乾燥を原因としてひび割れが起きます。
そのため乾燥クラック・構造クラック・縁切りクラック・ヘアークラックと、ひび割れは全般的に発生しやすい外壁材です。
サイディングやタイルのように目地がないため、外壁の全面にひび割れが起こりやすいのも特徴の一つといえるでしょう。
サイディング
サイディングでは、外壁材の動きを吸収・緩和する役割を負うシーリング(コーキング)部分にひび割れが起きることが多いです。
シーリングが割けてしまうため、打ち替え・打ち増しといった補修を行います。
シーリング部分は影響が出やすいものの、サイディング自体にひび割れが起こることは多くありません。
タイル
タイルは、乾燥や経年劣化を原因としてひび割れが起こることがあります。
目地・タイルともにひび割れのリスクがあり、雨漏りを起こさないうちに補修をする必要があります。
コンクリート
乾燥収縮・建築物そのものの重量・地震・振動といった負荷がかかりひび割れが起こります。
すでにひび割れ部分があったり経年劣化により中の鉄部が腐食していたりする場合は、爆裂が起こる場合もあります。
外壁のひび割れ補修は業者に任せるのが安心
「ちょっとしたひび割れであれば、自分で対処してしまった方がお金もかからないし楽」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに軽微なひび割れであれば、市販の補修材を使用しDIYで補修することもできます。
しかし、もっとも安心なのはプロである業者に任せることです。
その理由と、業者へ依頼した際の流れについてご紹介します。
DIYには限界がある
前回の塗装から年数が経ち外壁にひび割れが起こっている場合、塗料がもともと持っている機能性はすでに低下しています。
そのため、DIYで行う補修はあくまで浸水を防ぐ一時的なものであり、外壁材をしっかり保護するためには外壁塗装をし直す必要があるのです。
外壁塗装に使用する塗料は10年前後に耐用年数(機能性を充分に発揮できる年数)を迎えるため、その時期にひび割れが起きた場合は全面的な外壁塗装を考慮しましょう。
ただし、新築でひび割れが起きた場合や前回塗装してから年数が経っていないにもかかわらずひび割れが起きた場合は、保障を利用して塗りなおしができる場合もあるため確認しましょう。
業者へ依頼した場合の流れ
専門業者へ外壁塗装を依頼する場合は、以下の流れで進めていきます。
- 現地調査(家診断)
- 見積もり(相見積もり)
- 打ち合わせ(施工日や内容の決定)
- 施工開始
はじめに家診断を行い、家の状況と必要な補修を診断してもらいます。
次に詳細な見積もりを出し、どこに、なにで、いくらかかるのかを確認します。
このとき「外壁一式」といった詳細のわからない見積もりや項目が不足した見積もりを出す業者は、着工した後で追加請求をされる可能性があるため避けましょう。
また見積もり金額が安すぎたり高すぎたりする業者や、通常は2週間程度かかる外壁塗装を「1週間でできる」など施工にかかる期間が短すぎる業者も避ける必要があります。
外壁塗装は工程が多く短縮するのは難しい工事のため、短かすぎるスケジュールを打ち出す業者は手抜きしている場合も。
しっかり比較・検討し、優良業者へ依頼するようにしましょう。
名古屋市の外壁塗装・ひび割れ補修は「塗り替え一番屋」へお任せください!
名古屋市にお住まいで外壁のひび割れにお悩みの方は、ぜひ「塗り替え一番屋」にお任せください。
「塗り替え一番屋」は地域密着型の外壁塗装専門店です。
実績は名古屋市で3,800件を超えており、完全自社施工による高い品質の塗装ができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
外壁にひび割れが起きた場合、放置すると外壁材の張り替え・家の建て替えが必要になる場合があります。
雨水の浸水・カビやシロアリの発生により建て替えが必要になるケースもあるなど、ひび割れを補修せずにいることでより多額の出費が必要になる事態を招くことも。
特に深く広いひび割れが起こる構造クラックや、雨水の浸水で起こりやすい開口クラックは早急な対応が必要です。
DIYで対応しようとせず専門業者へ依頼し、しっかり補修しましょう。