【外壁塗装の塗料で微弾性フィラーとは何ですか?詳しく教えてください。?】※フィラーとサーフの違いについても詳しく解説します。
2025.09.12 (Fri) 更新
こんにちは。 名古屋市の外壁塗装・屋根塗装専門店、塗り替え一番屋です!! いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
外壁塗装という「微弾性フィラー(微弾性下塗材/微弾性パテ)」は、外壁の細かいひび割れ(ヘアク)や凹凸を抱えながら、ある程度の弾性(伸びや柔軟性)を持つ薄塗り下塗材あるいはフィラーのことです。
要点をわかりやすくまとめます。
- 目的・用途
- ヘアクラック(0.1mm程度〜数百μmレベル)の埋め戻し・クラック追従。
- 模様や凹凸を整えて上塗りの仕上がりを均一にする。
- 下地の密着性向上や微細な透水を防ぐことで上塗りの耐久性を高めます。
- 外装の下地補修(モルタル、コンクリート、ALC、サイディング等)に使用します。
- 組成物
- 基剤:通常はアクリル系エマルションが多い(耐候性を高めたアクリル系、シリコン変性などもあります)。
- 充填材(フィラ):微粒子の炭酸カルシウム、シリカ等を細かく配合し、仕上がり性と厚付けの安定性を確保。
- 可塑化剤や弾性ポリマー(伸びを出すための樹脂、場合によってはゴム系成分)を配合し「微弾性」を実現。
- 添加剤:防カビ、防サビ、流動調整、乾燥促進など。
- 性能指標(製品により差あり)
- 伸び(引張伸び、伸縮追従性):製品によって数十%〜数百%の範囲。微弾性は「完全弾性(高弾性)塗料」ほど大きな伸びはないが、ヘアクラックの追従性を持つ。
- 密着性: 下地との継続性が重要。プライマー(下塗り)との協議指示に従う。
- 塗膜厚:薄塗りで使うのが一般的。製品に指定する乾燥膜厚(数10〜数百μmレベル)を守ります。
- 耐候性・耐紫外線性:上塗りと組み合わせることで長期の耐候性を確保する。
- 使い分け(「微弾性フィラ」と他製品の違い)
- 微弾性フィラー:薄塗りで仕上げを崩さず、ヘアクラックをカバー。
- 弾性塗料(エラストマー系・付け厚弾性):大きめの動くクラック(幅1mm以上や構造的なひび割れ)に対応するため、よりしっかり弾性(伸び)が高い。塗膜を大きくすることで大きな追従性を出す。
- シーリング材:大きな開きや継ぎ目、構造的な割れはシール材で補修してから塗装。
- 施工のポイント
- 下地調整:浮きや旧塗膜の滞り、粉化や藻カビは事前に削除します。浮きは補修、かなり耐久は下地改修が必要です。
- 下塗り(プライマー):製品の指示するプライマーを使うことで密着性が高まります。
- 塗布方法:ローラー、ブラシ毛、こて塗り(パテ)など。メーカーが示す塗布量・乾燥時間に応じます。
- 厚塗り禁止:微弾性は「薄塗りでの追従」を想定しているため、指定以上に重点と乾燥不良やひび割れの原因になることがある。
- 上塗りとの相性:上塗り(アクリル/シリコン/フッ素など)との相性を確認。色・艶評価や透湿性のバランスが重要。
- 長所・短所
- 長所:外観を気にせずに細かいクラックをカバーできる。
- 短所:構造的な大きなクラックや動きの大きい目地には向いていない。製品ごとに耐久性や伸びが違うため、検討を誤って再発する可能性がある。
- 性能確認や検討時のチェック項目
- メーカーの技術資料(TDS)で「最大クラック追従幅」「乾燥時間」「推奨膜厚」「引張伸び率」「密着性試験結果」「上塗りの指定」を確認。
- 屋外長期試験(耐候性、氷融、雨水浸透など)や施工実例を確認する。
- 施工業者の経験、下地診断(湿気の有無、塩害やカビの有無)を確認する。
- 実際の選択・現場判断(簡単ガイド)
- 小さなヘアクラック、外観重視:微弾性フィラを検討。
- 幅の広い・深い・動きのある割れ:シーリングや高弾性(弾性)塗料、場合によっては構造補修。
- 底が粉っぽい・耐久が激しい: 底処理重視。場合によっては下塗りを強化してから微弾性を使用します。
いい質問です。建築・外壁塗装で使われる「フィラー」と「サーフ(サーフェーサー)」は用途や性質が似ている部分もありますが、目的・組成・施工方法で明確な違いがあります。
- 用語(呼び方)の整理
- フィラー(filler/フィラー材)
→ 下地の凹凸やクラックをゆく「充填材」。外壁用では「微弾性フィラー」「高ビルドフィラー」など用途別の種類があります。 - サーフ(サーフェーサー)
→ 上塗りの仕上がりを良くするための「下地調整用下塗り(下地調整塗料)」。 均一な塗膜を作り、上塗りのノリ(密着)・隠ぺい性を高めます。
- 主な目的の違い
- フィラー:凹凸・ヘアクラック・小さな穴を「先に」することが第一。補修的な用途で、下のレベルを上げる。
- サーフ:塗装工程で「均一な塗装面を作る」ことが第一。 上塗りの発色・光沢・仕上がりムラ防止、サンディングして滑らかにすることを想定。
- 組成・物性の違い
- フィラー:充填剤(炭酸カルシウムなど微粒子充填材)が多く配合され、粘着性が高くて熱く塗れる。 微弾性タイプは弾性ポリマーを混ぜてヘアクラック追従性を持たせることができる。
- サーフ:顔料・樹脂・充填材のバランスで「塗膜を均一にする」「サンド可」な配合。 隠蔽性(白色顔料含有)が高く、スムーズに仕上げられるよう設計。
- 膜厚・施工性の違い
- フィラー:比較的厚めの貼り付け可能(数百μm〜数mmまで製品により幅あり)。ローラー・こて・ヘラで塗装することが多い(ペースト状の施工も)。
- サーフ:薄付けで均一に塗布の前提(数十μm〜数百μm)。ローラー・吹き付け・ブラシ毛で塗り、乾燥後に研磨して上塗りすることが多い。
- 仕上げ性・サンディング
- フィラー:製品によってはサンディング不可能なこともあります。凹凸の改善が目的で、最終的にテクスチャを残す場合もあります。
- サーフ:乾燥後に研磨して平滑面を得ることが前提。上塗りの美観を重視する場合はサーフで整える。
- 対応する割れの目安
- ヘアクラック(極細、0.1mm前後)→微弾性フィラで追従・配置が可能です。
- 幅のある割れ(0.5〜1mm以上)動きやある割れ→シーリング(シーリング材)+必要なら弾性の高い上塗り材/補修工事。フィラーだけでは追従不足。
- 構造の欠損・段差→パテや高ビルドフィラーでの下地修正が必要。
- 上塗りとの相性・施工順序(一般例)
- 下地補修(欠損・深い凹凸):パテ/高ビルドフィラーで補修 → 必要なら下塗り(シーラー) → サーフ(仕上げ下塗り・研磨) → 上塗り(仕上げ塗料)
- 軽微なヘアクラック・仕上げの均し:微弾性フィラー(薄塗り) → 指示通り乾燥 → 上塗り(またはサーフを併用してより平滑に)
- 勝負時のチェックポイント
- 下地材質(モルタル/コンクリート/ALC/窯業サイディング/金属)に適合するか。
- 追従すべき亀裂の幅と動き(伸縮性の必要性)。
- サンディング性(上塗り前に研磨が必要か)。
- 上塗り塗料との相性(アクリル系/シリコン系/ウレタン系など)。メーカーのTDS(技術資料)をご確認ください。
- 膜厚・乾燥時間・リフレッシュ方法を指定。
- 注意点・よくあるアドバイス
- 「フィラー=万能で全てのクラックを配置される」わけではない。動きの大きな割れや縦横の目地はシーリングで処理する必要がある。
- 「サーフ」は外観の平滑化に優れるが、深い穴や段差は設置切れない。
- 同じメーカーでも製品ラインで呼び方が違うことがある(例:ある会社では「下塗材」を「フィラ」と呼ぶなど)。必ず製品仕様を確認する。
- 実務的なメリットまとめ(考え)
- 凹凸・ぴったり埋めたい → フィラー(必要ならパテ処理)
- 上塗りの仕上がりを丁寧に整えたい、研磨して綺麗に仕上げたい → サーフ(サーフェーサー)
- ヘアクラック(微小)で外観重視・ある程度追従させたい → 微弾性フィラーを検討(場合によってサーフと併用)
【工場・事務所・倉庫などの建物で不安やお悩みありませんか?】名古屋市修繕・改修工事|ウォール㈱
名古屋市港区・中川区・熱田区・中村区の外壁塗装・屋根塗装なら専門店の塗り替え一番屋
●名古屋地域密着の塗り替え一番屋●
塗り替え一番屋では、私が職人出身ということもあり、他社にはない「技術力」という点にこだわっております。なぜなら、塗装は同じ塗料・同じ道具・同じ工程で行ったとしても、職人の技術力によって品質が大きく変わってくるからです。
塗装という商品は繊細で、常にお客様のお家の状態をよく観察します。それに合わせて1塗り1塗り丁寧に行わなければ、塗料の性能を100%引き出すことは不可能です。
塗り替え一番屋では、塗装専門店として、名古屋市中川区・港区・熱田区・中村区に住む方のお家を長持ちさせるお手伝いをしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
最高品質。塗膜の鎧で家を守る。
大切な思い出のつまったお客様のお家をお客様の立場、視点になり考え真心を込めて丁寧に施工させて頂きます。
塗り替え一番屋では強靭な塗膜を形成する「鎧・兜シリーズ」の最高品質の塗料を安心の施工でお客様へご提供させて頂くため、無機フッ素塗料開発の大手老舗メーカーであるKFケミカル社と特約施工業務提携をし、[最高の施工]×[最高の塗料]で“絶対安心の外壁塗装リフォーム”をお届けします。
名古屋市中川区・港区・中村区・熱田区の外壁塗装&雨漏り専門店塗り替え一番屋(ウォール株式会社)
名古屋ショールーム
〒454-0921 愛知県名古屋市中川区中郷5丁目54
TEL:0120-364-664
FAX:052‐364‐6643
実績が豊富な外壁塗装業者に依頼する
外壁塗装の塗料は立地条件や使用している外壁材によって合う・合わないがあります。 また塗料ごとに性能が違うため、塗装方法にも熟練した技術が必要です。 そのため外壁塗装を依頼する場合は豊富な実績を持つ外壁塗装業者であることが重要。 「塗り替え一番屋」では全て自社職人で塗装を行っており、これまでに名古屋市内において3,800件以上の施工実績を持っています。