屋根塗装の完全ガイド|塗替え一番屋が教える・タイミング・塗料選び・費用・長持ちのコツ
2025.09.13 (Sat) 更新
屋根塗装(屋根の塗り替え)は雨漏り予防・断熱性向上・外観回復に重要です。本記事は屋根塗装のタイミング、屋根材別の注意点、塗料選び、施工工程、費用目安、メンテナンスまでを分かりやすく解説します。
目次
1. 屋根塗装はなぜ重要か
屋根は風雨や日射を直接受けるため劣化が早く、塗装による防水・防錆・遮熱機能の回復が住宅全体の寿命を延ばします。放置すると雨漏りや下地腐食、断熱性能低下に繋がり、葺き替えなど大規模工事が必要になる場合があります。
2. 屋根塗装はいつ必要?劣化サインとタイミング
一般的な塗替え目安は塗料や屋根材で異なりますが、以下のサインが出たら点検・見積りを検討してください。
- チョーキング(触ると白い粉が付く)
- 色褪せ・艶の低下
- コケ・藻の繁殖(特に北面)
- 釘の浮き・板金の緩み、金属部の錆
- 屋根材のヒビ割れ・反り・欠け、天井のシミや雨漏り
目安:シリコン系なら約8〜15年、ウレタン系は5〜10年、フッ素は15年以上。環境(海沿い・強日照など)で短くなることがあります。
3. 屋根材別の特徴と塗装ポイント
屋根材ごとに注意点と最適な塗装方法が異なります。下記を参考にしてください。

スレート(コロニアル)
セメント系のスレートは割れや表面剥離が起きやすく、下地の欠損がある場合は補修後に微弾性塗料や下塗りを入念に行います。
金属屋根(ガルバリウム・トタン)
錆対策が最優先。錆がある場合はケレン(研磨)+防錆処理を行い、密着性の高い下塗り材と上塗りを選択します。遮熱塗料との相性も検討。
瓦(陶器瓦・セメント瓦)
陶器瓦は塗装不要な場合もありますが、セメント瓦は劣化で表面が粉化するため、下塗り材で吸い込みを抑えた上で塗装します。
陸屋根(防水層)
防水層の維持が最優先。ウレタン防水やFRPの補修、トップコートの再塗布を適切なタイミングで行うことが重要です。
4. 点検方法・セルフチェック(安全に注意)
高所作業は危険なので無理は禁物。まずは地上からの目視、必要なら業者に点検を依頼してください。
地上からチェック
- 色褪せ、コケ・藻の分布(北面など)
- 雨樋の溢れや汚れ、軒先の汚れ
屋根近接・脚立での確認(自己責任)
- 塗膜の剥がれ、チョーキング、ヒビ、釘の浮き
- 板金部の錆、谷樋の劣化


5. 塗料の種類と選び方(目的別)
用途(耐久・遮熱・防藻・防水)に合わせた塗料選びが重要です。代表的な塗料の特徴:
- アクリル系:安価だが耐久性は短め(短期補修向け)
- ウレタン系:弾性があり密着性良好(中〜高耐久)
- シリコン系:耐候性・耐汚染性に優れ、住宅用でコスパ良好
- フッ素系:高耐久で長寿命だがコスト高
- 遮熱塗料:屋根面の表面温度低減に効果(断熱効果は建物全体構成で変動)

選定のポイント:屋根材の相性・周囲環境(塩害・紫外線)・予算・期待する耐久年数を基に業者と相談して決定してください。
6. 屋根塗装の工程(施工フロー)
代表的な工程は以下です。天候や下地状態によって工程や日数は変わります。
- 現地調査と劣化診断(写真記録)
- 足場設置・安全対策(必要に応じて)
- 高圧洗浄(汚れ・コケ・旧塗膜の除去)
- 下地補修(釘打ち・板金補修・シーリング)
- 下塗り(プライマー/錆止め)
- 中塗り(主剤1回目)
- 上塗り(主剤2回目・仕上げ)
- 最終検査・清掃・引渡し


注意:高圧洗浄は旧塗膜の浮きや藻を根こそぎ落とすため重要です。洗浄不足は新塗膜の密着不良に繋がります。
7. 費用目安と見積りのチェックポイント
費用は屋根面積・屋根材・下地補修の有無・塗料グレードで変わります。一般的な目安:
- 部分補修(小範囲):数千〜数万円
- 屋根全面塗装(戸建て一般):約30万円〜120万円(条件により変動)
- 防水・大規模補修(陸屋根等):数十万〜数百万円
見積書で必ず確認するポイント:
- 使用塗料のメーカー・商品名・塗布回数が明記されているか
- 下地補修の範囲や高圧洗浄、足場費用が含まれているか
- 保証内容(期間・対象不具合)が書かれているか
- 施工写真や診断報告があるか
8. 長持ちさせるメンテナンス術
- 年1回の目視点検(写真記録)
- 雨樋や軒先の清掃で排水を確保
- コケや藻は早めに除去(専用洗浄や業者依頼)
- 小さな剥がれは局所補修ですぐ対処
- 塗料の耐用年数に合わせ計画的に塗り替えを


9. よくある質問(FAQ)
Q:屋根は自分で塗れますか?
A:高所作業で危険が伴うため、DIYは推奨しません。小さなタッチアップ以外はプロに依頼することをおすすめします。
Q:遮熱塗料は本当に効果がありますか?
A:効果は屋根材・断熱構成・地域の気候で変わります。室内温度低減効果は見込めますが、事前に実績やデータを業者に確認してください。
Q:塗装で雨漏りは直りますか?
A:塗装は防水性を向上させますが、雨漏りの原因が構造的・下地的な場合は、先に根本修理(下地補修や防水処理)が必要です。
10. 塗り替え屋一番への相談
塗り替え屋一番では現地診断(写真付き)・最適プランのご提案・明確な見積りを行っています。無料相談・見積りを承ります。まずは屋根の写真を添えてお問い合わせください。