外壁塗装でよくあるトラブル事例15選!万が一のときに頼れる機関も
2021.11.25 (Thu) 更新
外壁塗装工事には「金銭面」「業者の態度」「塗装技術」など、さまざまなトラブルが潜んでいます。
そうしたトラブルに遭わないためには、業者選びを慎重に行う必要があります。
「詳細見積もりを出してくれる」「対応力があり、すぐ対処してくれる」「地域密着型」「保険に入っている」といった条件を満たす、しっかりした業者を選びましょう。
しかしそうした条件に合う業者を選べずトラブルに遭うこともあります。
その際は第三者機関を頼り、トラブル解決へサポートしてもらいましょう。
この記事では、トラブル事例とともに頼れる第三者機関をご紹介します。
まずは、よくあるトラブル事例からチェックしていきましょう。
目次
外壁塗装でよくあるトラブル事例15選
外壁塗装工事をトラブルなく終わらせるためには、業者を選ぶ段階から注意を払う必要があります。
ここでは外壁塗装に際してよくある15のトラブル事例をご紹介しますので、しっかりチェックしておきましょう。
足場に関するトラブル事例
はじめに、足場に関するトラブル事例を見ていきましょう。
足場組み・撤去の際に起こるトラブルはご近所関係に影響することも多いため、必ず把握しておきたいポイントです。
騒音トラブル
外壁塗装工事をする際は足場を組む必要があり、設置時・撤去時にはどうしてもカンカンといった音が出ます。
そのため、ご近所さんから騒音に関して苦情が入ることが多いです。
足場に関する騒音トラブルは、事前にきちんとあいさつ周りを行い、スケジュールの説明と断りを丁重に入れておくことで防げます。
施工の一週間前を目安に、家主と施工業者とで説明へ伺いましょう。
音についてだけでなく、業者が出入りすること・塗料の臭いがする可能性があることなども説明しておくと安心です。
ものを壊されたり傷つけられたりした
足場はお客様のお宅と隣家の間に建てる必要があります。
設置時や撤去時は足場に使う板を動かすため、外壁・植え込み・車など外にあるものに当たり傷をつけてしまう可能性もあります。
そのため業者は慎重に作業を進める必要がありますが、なかにはタイトなスケジュールを組んだために焦って足場を動かしてしまい、破損トラブルを引き起こしてしまう業者も。
器物損壊トラブルに遭い不快な思いをしないために、
- 余裕を持ったスケジュールを組む業者へ依頼する
- 万が一のときも補償できる、保険に加入済みの業者を選ぶ
といったポイントを抑えて業者選びをしましょう。
施工スケジュールに関するトラブル事例
次に、スケジュールに関するトラブル事例をご紹介します。
スケジュール通りに進まない場合は、どういった原因があるのでしょうか。
期間内に施工が終わらない
外壁塗装は屋外で塗装を行うため、雨天時や強風時は塗装ができずスケジュールが延びる場合があります。
スケジュールに変更がある場合は業者から説明が入るのが基本ですが、もし何も説明なしにスケジュール変更があった場合は説明を求めるようにしましょう。
どうしても施工期間内に終わらせてもらいたい場合は、スケジュールが乱れやすい梅雨・夏~秋の台風シーズン・施工時間が取れない冬を避けて工事を依頼するのがおすすめです。
スケジュールが大幅に乱れている
さきほどご紹介したような数日のズレではなく、「材料が揃っていない」「人手が足りない」といった理由をつけて月単位で施工が遅れるケースもあります。
この場合は、まず業者へ説明を求めてください。
内容によっては業務不履行・損害賠償を請求できる可能性もあるため、同時に「住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)」をはじめとした第三者機関に相談しておくと安心です。
日程に関するトラブルに遭わないためには、しっかりと報告・説明ができ、レスポンスの早い業者を選ぶとよいでしょう。
塗装に関するトラブル事例
次に、塗装に関する事例を見てみましょう。
トラブルが起きた際に影響が大きいため、チェック方法や対応方法などを確認しておくのが安心です。
塗装色が違う
塗装が終わりいざ完成形を見てみたら「塗装色が思っていたのと違った」といったトラブルもあります。
指定した色の通りに塗装したもののイメージと違うといった場合は、自己負担で塗り替えをしてもらうことが可能です。
イメージと実際の色味の差は、カラーシミュレーションをしたり、できるだけ大きい色見本帳を使って色を決めたり、太陽光のもとで色見本帳を確認することで防げます。
一方で、明らかに塗装色が異なる場合は業者負担で塗りなおしを要求できます。
まずは話し合いや確認を行う必要がありますが、業者が話し合いに応じなかったり塗りなおしに応じなかったりする場合は、第三者機関に相談しましょう。
塗装回数が違う
「スケジュール表と工事内容が違い、確認すると塗装回数を減らされていたことがわかった」「在宅して施工の進みを見ていたら、塗装回数が少なかった」など、3回塗りのはずが2回塗りになっていたといったトラブルも多いです。
塗装回数が違うのは業者の手抜きであり、必要な耐久性が発揮されない原因にもなるため、施工のやり直しを要求できます。
業者が話し合いに応じない場合・塗りなおしをしてもらえず耐久力に不安が残る結果となった場合などは、第三者機関に相談しましょう。
トラブルに遭わないためには、毎日・各工程の記録を行い公表している業者や、毎日の業務報告を約束しているしっかりした業者へ依頼するようにしましょう。
塗料が飛んで車や庭が汚れた
足場を組んだ後に塗料が飛ばないよう飛散防止シートを張りますが、作業が雑な業者の場合はシートの張り方が甘く、塗料が車や庭木に飛んで汚してしまう可能性があります。
ペンキの飛散が確認できたら自分で無理に落とそうとはせず、業者が加入している保険で弁償してもらうようにしましょう。
こうしたトラブルで泣き寝入りをしないためには
- 保険に入っており、弁償ができる業者を選ぶ
- 飛散防止シート・ネットの状態を確認する機会を設けてもらう
といった対策ができます。
塗りムラがある
「できあがった外壁を確認したら、塗りムラが多かった」といったトラブルも多いです。
塗りムラは見た目が悪くなるだけでなく、塗膜が均一に形成されないためきちんと塗料の性能を発揮できない原因にもなります。
完成のチェック段階でムラが気になるようであれば、業者へ塗りなおしを打診しましょう。
万が一「追加の塗装費用がかかる」「もう一回分の足場代がかかる」と説明をされた場合は、第三者機関に相談しましょう。
また塗りムラは雨天時に塗装したり、乾燥時間が不十分だったりした場合にも起きます。
しっかり余裕をもったスケジュールを組む業者を選びましょう。
外壁塗装してすぐにサビが出た・塗膜がはがれた
外壁塗装をしたばかりなのに錆が出た場合は、ケレン不足・下地処理不足・洗浄不足など施工不良が原因のことが多いです。
まずは「ケレンはしたか」「下地処理は行っていたか」といった確認をするため、業者に打診し工事の記録を見せてもらいましょう。
ここで「記録を取っていない」と言われ逃げられてしまわないよう、きちんと記録を残す業者を選ぶことが対策になります。
塗る予定のない部分まで塗られた
配管・サッシまで塗装がされてしまい「ここまで塗ると思っていなかったのに!」とトラブルになるケースもあります。
原因としては、主に以下の2つが考えられます。
- 事前に契約書など、書面で塗装範囲の細かなすり合わせが足りていなかった
- 業者に契約と異なる施工をされた
まずは書面で、塗装を予定していた場所かどうかを確認しましょう。
もし契約内容と異なる施工をされていた場合は、塗装のやり直しを要請できます。
対策としてできることは「詳細に書類を作成する業者を選ぶ」「細かな塗装範囲のすり合わせを行う時間を設ける」の2つです。
業者との間にある認識のズレをしっかりなくしたうえで、施工に臨みましょう。
契約と異なる塗料が使われている
「契約とは異なるグレードの塗料が使われていた」といったトラブルも多くみられます。
これは契約したリフォーム業者と、実際に塗装作業を行う下請け業者が異なる場合に起きやすいトラブルです。
対策としては、
- 下請けも打ち合わせに同席してもらい契約内容をしっかり把握してもらう
- 下請けに外注している業者へ依頼しない
- 塗料をチェックする機会を設けてもらう
といったことができます。
業者の素行が悪い
業者の素行について、近隣から苦情が寄せられる場合もあります。
例えば、家の前でタバコを吸っている・話し声がうるさい・路駐していて車が通りにくい、などが挙げられることが多いです。
その際は早急に業者へ伝え、改善してもらうか対策案をたててもらうとともに、苦情元の家へ謝罪しに行くことが重要です。
対応スピードの速さが重要になるため、万が一のときを考慮しレスポンスの早い業者を選びましょう。
備え付けの機器が使えなくなっていた
外壁塗装が終わり綺麗に仕上がったものの、なぜかエアコンやテレビが使えなくなっていた!といったケースも。
これは外壁塗装の際にケーブルを一旦抜いたり、アンテナを動かしてしまったりしたことによるトラブルです。
まずは業者に連絡し、ケーブルの差し直しやアンテナ位置を調整してもらうなど、元通りに直してもらいましょう。
特にレスポンスの早い業者や、地元密着型の業者であれば対応が早く安心です。
途中で追加料金がかかると説明された
「安く契約できたと思ったのに、途中で追加料金がかかり結局高い費用がかかった」といったケースは、悪徳業者に依頼してしまった際に多くみられます。
まずは、追加費用となる業務内容が本当に契約へ含まれていないのか確認しましょう。
契約書に下地・洗浄といった必須項目の記載がなく、その分として値上げをする悪質な業者との契約は取り消すことも視野に入れる必要があります。
ただし、状態が悪く追加の処置が必要となり、追加料金が発生するといった場合もあります。
追加料金がかかるすべてのケースが悪徳業者によるものではないため、注意しましょう。
対策として「外壁塗装に関する最低限の知識を持っておく」「契約書や見積もりをしっかり確認する」「契約段階でこれ以上お金がかからないか確認する」の3つが挙げられます。
詳細見積もりを出し詳しい説明をしてくれる、しっかりした業者を選びましょう。
前払いで料金を支払ったら業者に逃げられた
外壁塗装費用の支払い方法は、前払い一括・2回払い・3回払い・後払い一括の4種類があります。
前払い一括は経営難で資金繰りに窮している業者が採用している場合が多く、最悪の場合はお金を持ち逃げされることも。
こうした被害に遭わないために、後払い一括・分割払いの業者を選び、前払いのみの業者は避けましょう。
外壁塗装工事でトラブルが起きたら
外壁塗装で実際にトラブルに遭ってしまったら、どうすればよいのでしょうか。
まずは落ち着いて、以下の2つを進めましょう。
事実確認と証拠集めを始める
誰かへ相談するにしても、業者へ確認・やり直し要請をするにしても、まずは事実確認と証拠をそろえることが必要です。
- トラブル内容・起きた経緯をまとめる
- 契約内容を確認する
- 写真撮影・メモ集めなど証拠を集める
など、トラブルの内容や契約面との食い違いがある点、それを裏付ける証拠を揃えておきましょう。
第三者機関に相談する
外壁塗装に関わるトラブルは、「独立行政法人 国民生活センター」「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」「弁護士」と、3つの相談先があります。
特に「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」は国土交通大臣指定の相談窓口であり、安心して頼れる機関です。
上記でそろえた証拠・事実関係をもって、専門家へ相談しましょう。
【相談先ホームページ】
外壁塗装工事でトラブルに遭わないためにできること
外壁塗装でトラブルに遭わないためには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 信頼できる会社と契約する・契約を迫るような会社と契約しない
- 書類はしっかりモレのないよう受け取る
- 基礎知識を持っておく
もっとも重要なのは、信頼できる業者へ依頼することです。
詳細見積もりを出し作業範囲を細かく決めているか・大幅な値引きをしないか・地元密着型か・保険に加入しているかといったチェックを行いましょう。
外壁塗装工事に関する相談件数
外壁塗装は、トラブルの相談が多い工事です。
「公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の2020年度の統計では、
- リフォーム相談件数(電話)…9,197件
- 9,197件のうち、リフォーム業者を相手とした苦情を伴う相談…94%
といった結果が出ています。
(参照:住宅相談統計年報2021 本編)
「自分も悪徳業者による被害に遭うかもしれない」といった意識を持ち、業者・契約内容をしっかりと見極める必要があります。
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まとめ
外壁塗装は、足場・塗装・業者などさまざまなトラブルが起こり得る工事です。
そのため万が一のときも誠実に対応できる、しっかりした業者選びをすることが何よりも大切といえるでしょう。
レスポンスの早さ・書類内容の細かさ・適正価格かどうか・保険には入っているかなど、信用できる業者かをチェックしたうえで依頼をするようにしましょう。