外壁塗装での防水塗料の費用相場解説!防水塗料の種類や特長も紹介
2021.08.20 (Fri) 更新
毎日雨風にさらされ続けている外壁塗装に防水塗料を施したいと考えている方も多いのでは。
しかし外壁塗装で防水性能が高い塗料を使うと費用が気になるのではないでしょうか。
防水性能が高い塗料には主に2種類の塗料があり、3パターンの施工方法があります。
また自宅によっては気を付けておきたい注意点もいくつかあります。
ここでは外壁塗装で防水を施す際の「費用相場」「メリット・デメリット」「塗料の種類」「注意点」についてご紹介します。
目次
防水塗料とは?
防水塗料とは塗料の種類やカテゴリーではなく、ひび割れしやすい外壁を防水するための「弾性塗料」を指すものです。
一般的な塗料よりも耐水性能が高く、建物を水の侵入から守ってくれる性能を持っています。
また防水塗料には外壁塗装用と床用があり、性能や施工方法に大きな違いがあります。
ここでご紹介しているのは外壁がひび割れした際に雨水の侵入を防ぐ「弾性塗料」についてご紹介します。
外壁に防水塗装を行う際の費用相場
外壁に防水塗装を施す場合は「単層弾性仕上げ」「微弾性仕上げ」「複層弾性仕上げ」の3パターンの方法があります。
それぞれに材料費・工程数が決まっているため、相場に大きな違いがあります。
塗装方法 | 相場/㎡ |
---|---|
単層弾性仕上げ | 2,600~4,000円/㎡ |
微弾性仕上げ | 2,000~5,500円/㎡ |
複層弾性仕上げ | 5,000~6,800円/㎡ |
①:単層弾性仕上げ
単層弾性仕上げは工程が少なく材料費も安価でできるメリットがあります。
しかし耐久性が8~12年ほどとされており、塗りなおしの回数が多くなるため最終的なコストパフォーマンスは悪くなってしまいます。
②:微弾性仕上げ
微弾性仕上げの工程は「下塗り(微弾性サーフ)」「上塗り1回目」「上塗り2回目」の順番で施工します。
弾性は2~3年ほどで失われますが、上塗り材が残っている場合は外壁が保護されるため単層弾性仕上げのように何度も塗り替える必要性はありません。
③:複層弾性仕上げ
複層弾性仕上げの工程は「シーラーを1度塗り」「高弾性塗料を2度塗り」「仕上げ塗料を2度塗る」方法の工法です。
耐久性は10年~20年ほどと高くなっています。
しかし塗装の手間がかかり費用も高いため、予算に余裕がある場合に検討することをおすすめします。
防水性能が高い塗料のメリット・デメリット
防水性能が高い塗料は建物内部に水の侵入を防ぐ効果があるため、デメリットなんてないのでは?と考えられる方も多いのではないでしょうか。
じつは防水性能が高い弾性塗料にはメリット・デメリットがあります。
①:メリット
主に「柔軟性がありひび割れに強い」「防水性能が高い」「外壁の劣化を防げる」という3つのメリットがあります。
弾性塗料は柔軟性が高く塗膜がひび割れるリスクを回避。
また伸縮性があるため外壁材がひび割れたとしても、塗膜が割れる確率を少なくできます。
雨水の侵入を防ぎ外壁材を長く保護するのであれば、防水性能が高い塗料で塗装をお願いしましょう。
②:デメリット
伸縮性・防水性が高いというメリットを持つ弾性塗料。
残念ながら大きいひび割れができた場合は対応できない場合があります。
塗料が経年劣化を起こすことで伸縮性の効果が薄れてしまうため、定期的にメンテナンスを行う必要も。
また施工方法は「単層弾性仕上げ」「微弾性仕上げ」「複層弾性仕上げ」の3パターンがあり、それぞれに材料・費用・耐久性が違うため自身にあった正しい方法を選択する必要があります。
正しい施工方法で行わないと塗料が本来持つ耐久性を発揮できない可能性があるため、防水塗装の実績が豊富にある外壁専門業者に依頼することをおすすめします。
防水性能が高い塗料の種類とは
防水性能が優れている塗料には「油性系塗料」「水性系塗料」の2種類があります。
外壁塗装の塗料は液体で薄めて壁に塗り乾燥させ、薄めた液体を蒸発させて壁に密着させます。
この際に塗料を溶かすのが水であれば水性塗料、溶剤で溶かす場合は油性塗料です。
水性塗料と油性塗料にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。
油性系塗料
「油性系塗料」にはシンナーなどの有機溶剤が含まれており、耐久性の高い塗膜が作れます。
水性塗料の品質が上がるまでは、外壁や屋根の塗装に油性塗料を使うことが一般的とされていました。
シンナーを使うことで健康や環境に害を及ぼす「VOD(揮発性有機化合物)」が排出されるため、施工時に近隣住民の方への配慮や理解が必要となってしまいます。
しかし雨風などの環境に左右されにくいメリットがあり、乾燥が早く密着性も高いため素材に関係なく塗装ができ、水性塗料では対応できない部分にも役立ってくれるでしょう。
水性系塗料
シンナーなどを使わずに水を溶剤として使用している「水性系塗料」。
臭いが少ない・乾燥が早い・価格が安い特徴を持っており、近年では品質が高くなっているため水性系塗料を採用する方も多くなっています。
しかし塗料に含まれている水分は一定の温度にならないと乾燥しない場合があり、気温が低い季節は工期が長くなる場合も。
塗装をする場合は春や秋など暖かい季節を選んでリフォームするようにしましょう。
防水性能が高い塗料を使う場合の注意点とは
伸縮性が高く外壁のひび割れを防いでくれる弾性塗料ですが、決して万能塗料ではありません。
ここでは弾性塗料を使う際の注意点についてご紹介します。
サイディングボードには向いていない
弾性塗料は窯業系サイディングが向いていません。
弾性塗料を塗ることで剥がれ・膨れの原因になる可能性が出てしまうためです。
国内で使われているサイディングボードは窯業系サイディングであるため、多くの家屋が向いていないこととなってしまいます。
そのためサイディングボードの場合は、通常の硬質塗料をおすすめします。
防水塗装しても雨漏りは修復できない
弾性塗料はひび割れを防ぐ塗料ですが、すでにひび割れして雨漏りが起きている箇所を修復してくれるわけではありません。
雨漏りするほどのひび割れは塗料で防ぐことは不可能です。
パテやコーキングを使い補修・修繕工事などの施工が必要であるため、外壁塗装業者に相談しましょう。
外壁塗装以外に雨漏り診断も行える外壁塗装業者に依頼する
外壁に防水塗装を施すためには専門の技術が必要です。
また外壁塗装以外にひび割れが起きていないか雨漏り診断を行う場合も。
そのため雨漏り診断を行える外壁塗装業者に依頼する必要があります。
「塗り替え一番屋」ではお客様の家を目視して、必要な箇所は専門の機械を使用し時間をかけて確認しています。
まとめ
防水塗料は外壁の劣化によっておこる雨漏りを防止してくれる有効な手段です。
ひび割れや防水塗装の劣化を放置すると、建物内部に水が侵入し構造体の腐食に繋がります。
腐食した後の復旧工事を行うと数百万円かかるなんて事例も。
「塗り替え一番屋」では長年の経験で培ったノウハウを使い、雨漏りの原因を特定しています。
「天井にシミができている…。」「梅雨や台風の時期になると雨水が漏れてくる」などの症状が起きている方は、早急にご連絡を。
相談・見積もり・お問い合わせを無料で行っておりますので、まずはお気軽にご相談をしてください。